素人ながらに(だからこそ?)雑誌が好きだと思います。
というわけで『雑誌特集の雑誌』というよく考えたらヘンテコリンなものは割と読んだり買ったりする。
それこそ昔のSTUDIO VOICEなんかは面白かったしタメになったのですけれど、最近はイマイチこれというものが少ない(SV含め)。
しかし今回のTITLEは面白かった。これどんな雑誌か知らないし特に興味もないのだけど(スイーツ特集とかのイメージなのですが…)、今月はいい。視点が明確。つーか好きな視点。カテゴリをジャンルとか国で分け過ぎない。適度に下世話で基本フラット。量もちょうどいいです。
まぁもはやジャンルでは分けられないよね。分けてはいけないと思う。
しかし藤本やすし氏が至る所で再三RAYGUNを推しているのが気になる。
あとFANTASTIC MANね。
だからってパクるのは違う気もするけど、彼ならばそれも良しなのだろうか。ヨクワカラナイ。capについてはそれなりに興味も薄れて現在に至るけど、99-2002あたりの流行通信はやっぱり好き。内容が良かったというのもあるけど。
そんな訳でBRUTUSのTRIP雑誌はあんまり興味ナシ。
やっぱ旅で言うとspectatorとかNEUTRALがダントツ素晴らしい。旅を旅の切り口で語ってどうするんだ、とゆー話。
そこがイマイチBRUTUSが好きになれない理由かも。
いや、若冲の特集は買ったけどね。
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んで先日、買う雑誌を整理して決めよう、と洗い出したのを思い出しました。最近自分が何をやっているのか解らなくなってきて(仕事や生活、人生として何に関わっているのか、ということ。ビューティ?ファッション?ライフスタイル?カルチャー?マタニティ?ヨガ?エコ?LOHAS?みたいな)とにかく雑誌を買い込んでしまうという状態で。これはイカン、軸を決めよう、と。
MOLESKNEを開いてみる。以下12/15のメモ。
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◆基本的に毎回買う雑誌◆
・self service
・purple
・A magazine
・暮しの手帖
・Numero(tokyo)
・Another Magazine
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だって……。わざわざ書く内容かね。
しかもこの内容でホントにいいの?
しかし今現在私は毎月VOGUE NIPPONを買っており、それはほぼ惰性によるものなのでそろそろやめようかな、ってのははっきりした。でもそれくらいだし、もちろんこれ以外に「絶対買う!」って内容のものが売ってたら即お買い上げな訳で、う〜ん、なかなかどうして。
しかもTITLE購入したことによって射程距離内というか、そーいった雑誌が増えてしまった。
具体的には今まで見て見ぬフリしていたthe journal。それから明らかに内容が進化しているpueple journal。ファッションというジャンルに(単体では)興味が薄れている最近、結局purpleはこっちなのかな、とか思ったりする。
それから日本のmammoth。
あと非常に気になるのがフランシス・コッポラのZoetrope:ALL-STORY。
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mammothで思い出したのですが、最近いいなと思ったのがMilkの日本版。かなりママやキッズの雑誌って増えてますけど、Milkは凄くいい。本国のよりいいんじゃない?親の視点が中性的なのと、子どもの視点を親が持っていて、その物欲を素直にセンス良く形にしている潔さがgood。
特に一色紗英表紙のやつは反応してる人も多いと思うのだけどよかったです。今までのガイジンキッズではなくて、これがMilkの表紙になっちゃうんだ、とショックを受けたし、日本版たるもの、そのよーな方向はおおいにありだと思う。
最近の傾向として、生き方雑誌みたいなのが多いので(ナチュラルなライフスタイルやスピリチュアル、エコ系含む)、そーいった目線の子育て、みたいなのは題材として沢山あるし新雑誌もばんばん出てるけど、じゃあ子どものほうからの目線はどうか?となったときに色々とマッチングが難しいこともあるような気がするんですね。
自分自身が農薬とか食品添加物とか原発とかそーいうのの恐ろしさを見せられて育ったけど、当時全然玄米とか好きじゃなかったし、何というかこう……ストイックなのは辛いですよね。親にとってはそうじゃなくても、みたいな。
もちろん子どもにもよると思うんですけど。
だから星とか動物とかテーマにしているmammothは凄く支持したいところ。親子で絵本を読むような感覚というか。
しかし出産とか興味持ってたけどそれもそろそろ薄れてきたような気がする今日この頃。
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ついでにもうひとつ。
個人的に音楽雑誌ってもはや全く興味なくて全然見ないんですけど、AFTERHOURSは別で、究極の雑誌だと思う、これは。何というか、音楽ということじゃなく雑誌として究極。ある意味purple(エレン・フライス)に近い。
たぶん、みんな少なからずこういうことやれたら幸せだろうなと思っているハズ。
またこれかよ、というトピック(例えばMICE PARADEとか)があるのも対象への愛あるからこそで、新作出すアーティストが毎号表紙を飾るほうが人情で考えたらおかしな話(しかしビジネスとしてはしごく当たり前)なのですよね。
一応音楽嫌いじゃないんで、高校・大学時代はrockin'onとかCROSSBEATチェックしてたし、SiftとかFADERとか初期COOKIE SCENEとか好きだなと思ったことあるけど、全然別格。AFTERHOURSは、結果として音楽だった、というか……。そういうところがすごい。
しかも今回NievesのKIM HIORTHOY本のオマケ付き。もちろんCD2枚、DVD1枚付き、そんで¥2,520ですよ。
¥5,000でも安いでしょ!バカじゃないの。
ほんと愛すべき雑誌ナンバーワン。だと思う。
こういう雑誌が日本で出ていることがとてもうれしい。