ほんとは『フェアトレードと原風景』というテーマで書こうと思ってたんですが、それはまた後日。
さて、
eliのサイトが出来てました。
彼女のことはもともと凄く好きなんだけど、強烈にのめり込んでた時期というのは非常に短いんですね。
ラヴ・タンバリンズが解散して、ソロを出した頃。1996年か。
(渋谷系とかバアフアウトみたいな世界が苦手だったんで、ラヴ・タンバリンズはリアルタイムでは敬遠しておりました)
ちょうど私は大学生で、将来への不安もありながら、メイクの専門行ってバンドやって、そういうことのためにバイトして……。とにかくなんだかわかんないけど、やらなくちゃいけない、自分が第一だったし、余裕はゼロだったし、当時の恋人にはずいぶん酷い態度も取っていたと思います(優先順位として、デートなんてメイク、バンド、バイトのずっと後になる、とか公言してました。でもほんとにそうだったんだよね。授業と重なったからって大学の卒業式出なかったり)。
まぁそんな状態だったときに、ちょうど彼女がソロでマキシ『Bitches In Babylon』を出して、そのインタビューを読んで。
自分を研ぎすまされたナイフみたいにしていかなくちゃいけない、そりゃ私だってみんながピースでハッピーだったらどんなにかいいだろうって思うよ、でも山に登れる人と登れない人が確実に存在して、私は前者だった、そのことに今まで気付いてなかったけど、気付いてしまったら登らないわけにはいかない、それは、愛する人を捨ててでも。刺すか刺されるかの真剣勝負なんだから、悲しませないように、好きな人たちとは別れなくちゃいけないこともある、凄く辛いけど、それは仕方ない。だからラヴ・タンバリンズのことなんてもう何も憶えてない。
正確ではないけど、そういう内容だったと思います。ロッキングオンだったんだけど、そのページだけ切り取って保存、蛍光ペンでラインとか引いて、ほんとうに何度も何度も何度も読みました。安っぽい共感で泣いたりもしてた、たぶんね。
今聴くとちょっと辛いものがある当時のELLIEの音だけど、その頃の私にはそういう痛々しさみたいなものは全然わからなかった。
『今思えば……』みたいなのって結構あって、例えばYouTubeでPrincess Princessとか改めて見ると、奥居香とそれ以外のメンバーの才能の差が歴然、とか。当時はわかんなかったな、みたいな。
で、ELLIEについても当時はわかんなかったですよね、そのインタビューの内容だったり音だったりが痛々しい感じっていうのは。
自分が渦中にいたのもあるとは思うけど。
まぁそんな感じでソロのELLIEが凄く好きだったんだけど、あれ以降ぱったり出さないし、藤原ヒロシとのやつは1枚持ってるんだけど全然聴いてないし、ソロ出してからもう10年経っているわけで、girl, it’s Uにも「今更斉藤さん?」みたいな、あんまり食指動かないままでした。ソロじゃないならいいかみたいな。
しかしこのサイトでeli日記を読んで。
そりゃソロなんて出せる状況じゃなかったね。あのインタビューも(あのときの私はずいぶん助けられて感化もされたものだけれど)普通じゃなかったんだな、やっぱり。
それでも今、ここでこうして歌ってるんだ、eliは。
『time after time』を聴いたらもう衝撃、感動です。
夏にはソロアルバムが出るとのこと。ライヴもやってるみたい。
絶対に行こうと思います。