私が最もヴィヴィアンを好きだったのって、93〜94年くらい。
勿論買えるようなお金は持っていなくて(それは今もですが・・・)千駄ヶ谷のほうにあるアストアロボット(当時)でハンカチだけ購入したのを憶えています。そのときの袋とか、今も大事に持ってる。ハンカチは、どっか行っちゃったんだけど・・・
まだ今のようにライセンスビジネスも盛んではなく、今はホント、丸井に行けば財布もハンカチもバッグも傘もあるけど、こんな気軽なブランドじゃなかったよね。そんな時代に流行っていたのは胸元にオーブの刺繍の入ったカーディガン。確か6万くらい?あと恐ろしく仕立ての良いシャツね。
多分、ヴィヴィアンって3世代くらいに渡ってファンが居て、1期は藤原ヒロシに代表される、セディショナリーズとかLET IT ROCK、TOO FAST TO LIVE・・・ボンデージパンツ、パラシュートスーツ、ピストルズなんかのひとたち。次が私ら世代で、日本ではMILKなんかの巻き髪ロリータ系スタイル、靴は勿論木の圧底、レザーの編み上げのアレね。拠点は原宿ラフォーレ(でも店は恵比寿なのか?)、ホワイトのハイソックス、首にはクリスタルのオーブ!みたいな。で、3期がいわゆるNANA世代。
こういう受け入れられかたをしているのって、多分日本だけなのではないかと思う。
まぁそんな感じで、ヴィヴィアンとゆーブランドは、私の中で微妙に終わっているのです。いわゆるフェイバリット「だった」というか、土台をつくってくれたというか、青春の1ページというか。今でも好きだし、凄いと思うけど、今シーズンのコレクションに衝撃を受けた、とかそういう存在じゃないし、拝見したショーも何というか、まぁこんなもんか?みたいな。それはもう、仕方ないなと思うんですよ。
それで、ヴィヴィアン・ウエストウッド展なんだけど、94年「以前」がやっぱりものすごかったですね。時代だよなーって。でもそれはもう、額に入ってしまっているものだという印象でした。
本物は時間が経っても古くならず、まぁ自分の好みかどうかってのは別にして、ピストルズとかニルヴァーナみたいなもんですよ。ストーンズでもいいけどね。LET IT BLEEDカッコイイ!とか今日思うのは全然不思議じゃないけど、今で言う新譜って何だっけ?とか。それは仕方ない。
だからといって、やり続けるのは並み大抵のことではないし、そこも素直に大尊敬します。有名人がわんさといて、そのせいか会場が暗かったり混雑していてゆっくり見れなかったので、会期中もう一度行く予定。