masumi kawamura ' i know you go ' @VISUAL ARTS GALLERY
割と、写真展て久し振りのような気が。SPEAK FORのリチャード・カーン以来かしら?
本日は高田馬場にて、去年写真新世紀で賞をおとりになったカワムラさんの展示。彼女の写真をちゃんと見るのは実は初めてで、楽しみにしていました。
何となく、ライアン・マクギンレイを感じる写真だった。
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エスクァイア2005年2月号より、hiromixによるライアンのインタヴュー:
-「被写体に恋をしますか?」
(しかし、悲しい位hiromixらしい質問ですね)
-「絶対にない。僕は写真を撮る被写体は大好きだけど、ほとんどの場合が友達だし、凄く注意して人を選ぶ。綺麗だからって写真をとればいいわけじゃない。その他のことも備えていなければならないし、パーソナリティが重要。興味深い人間で、カリスマがあって、僕に興味を持たせる何かを持っている人。僕は友達を撮るのに時間をかけて撮るし、時間をかけるんだったらその被写体に対して愛がなければ。〜」
-「何を信じていますか?」
-「実体的なものを信じてる。身の周りで起こっていること。自転車に乗るとか、恋に落ちることを信じようとしてるけど、誰にとっても難しいことだと思う。〜」
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日記のような写真とでも言えばいいのかな。ちょっと、上手い言葉がみつからない。
きれいとか可愛いとか美しいとか、そういった類いの写真ではなく、平熱の、実体的な写真という印象だった。マーだからライアンなのかもしれないですよね。
ひとつ気になったのは、どうしてデジタルで撮っているのか?ということで、御本人とお会いし話す機会があったのだけれど、訊くのを忘れてしまった。
私がこの被写体を撮る立場だったら、まずデジタルは使わない(って引き合いに自分を出す、このずーずーしさ!ヤーネ。)だろうと思うんですね。だから興味深いなと。
機会があれば訊いてみようと思います。
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たぶん。私はアーティストの素質をもっていない。いつも理由を考えている。
衝動に理由は必要ないとわかっていても。
凄く致命的だと、昔からコンプレックスを持っている。
そもそもアーティストは、アーティストの素質について考えたりなんかしない。